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ムクドリとヒヨドリは、どちらも住宅地でよく見かける鳥です。遠目では灰色・茶色がかって見えるため、見分けに迷う方も多いかと思います。

くちばしの色や頬の特徴を押さえると、比較的かんたんに区別できます。ただし、巣や卵がある場合の対処は自己判断では難しく、法律上の制限もあります。

この記事では、ムクドリとヒヨドリの違い、被害の特徴、自分でできる対策、業者に相談すべきケースを順番に解説します。

⚠️ 業者に相談すべきサイン(いずれかに当てはまる場合は早めに対応を)

  • 毎日、大量のフンが落ちている
  • 換気口や屋根の隙間から鳴き声がする
  • 巣や卵、ヒナがある可能性が高い

高所・屋根裏での対策は転落や建物の破損につながるおそれがあります。種類の判断が難しい場合も、まず状況を確認してもらうとスムーズです。

ムクドリとヒヨドリの違いは?

見た目がよく似ているので、どこを見ればよいか迷いますよね。

見分けるポイントはくちばし・頬の色・尾の長さ・鳴き声の4点です。遠目では難しくても、近くで確認するとかなり判断しやすくなります。

見た目の違い

ムクドリとヒヨドリの外見の違いを示した比較イラスト

ムクドリの全長は約24cm、ヒヨドリは約27cmです。ヒヨドリのほうが少し大きく、尾も長く見えます。

ムクドリはオレンジ色のくちばしと脚が目立ちます。顔には白い部分があり、体全体は黒や茶色がかっています。ヒヨドリはくちばしと脚が黒色で、体は全体的に灰色、頬が赤茶色になっています。頭の羽が少し立って見えることも特徴のひとつです。

比較する部分 ムクドリ ヒヨドリ
体の大きさ 約24cm 約27cm
くちばし オレンジ色 黒色
オレンジ色 黒色
白っぽい 赤茶色
比較的短い 長め

鳴き声の違い

ムクドリは「ギャーギャー」「キュルキュル」など、にぎやかで濁った声を出します。群れになると複数の声が重なり、大きな騒音になることもあります。

ヒヨドリは「ヒーヨ、ヒーヨ」と甲高く鳴きます。鳥の姿が見えないときは、鳴き声を聞くと判断しやすくなります。

行動や集まる場所の違い

ムクドリは地面を歩きながら虫や木の実を探します。夕方になると大きな群れを作り、街路樹や駅前の木に集まることがあります。ヒヨドリは木の上で過ごすことが多く、果実・花の蜜・虫などを食べます。通常は単独か少数で見かけますが、移動の時期には群れになる場合もあります。

ムクドリとヒヨドリが起こす被害

鳥の名前よりも、生活への影響がどこまで広がるのか気になりますよね。

ムクドリはフンや騒音が中心、ヒヨドリは果樹や野菜への食害が主な被害です。

ムクドリによる被害

ムクドリが大きな群れで集まると、鳴き声とフンの被害が同時に広がります。屋根やベランダだけでなく、車や洗濯物が汚れることもあります。換気口や屋根の隙間に入り込むと、建物内に巣を作るケースもあります。フンは放置すると固まって取れにくくなるため、早めの清掃が必要です。

ヒヨドリによる被害

ヒヨドリは果物や花、野菜を食べます。家庭菜園では、収穫前の実が狙われることもあります。ミカン・柿・サクランボなどやわらかい果実のほか、花のつぼみや葉が傷む場合もあります。庭で植物を育てている場合は、早めの対策が安心です。

被害レベルを確認する

被害の大きさに合わせて対策方法を変えると、無理なく対応できます。

被害レベル 状態 対処の目安
数羽をたまに見かける エサをなくし、清掃や軽い予防を行う
毎日飛来し、フンや食害が増えた 飛来原因を確認し、ネットなどを設置する
巣作り・大量飛来・騒音・屋内侵入がある 自治体や専門業者へ相談する

数羽をたまに見かけるだけなら、すぐに大がかりな対策は必要ありません。同じ場所へ毎日来る場合は、エサや休める場所がないか確認してみましょう。

自分でできるムクドリ・ヒヨドリ対策

軽い被害なら、自宅で試せる方法があります。

鳥を傷つける方法ではなく、寄りつきにくい環境を作るのが基本です。

エサになるものを片づける

生ゴミやペットフードを外に置くと、鳥が繰り返し訪れる原因になります。庭に落ちた果実もこまめに回収し、収穫できる実は早めに採るようにしましょう。ベランダで野鳥にエサを与えている場合は、周辺のフン被害も考えて中止してください。

防鳥ネットで侵入を防ぐ

家庭菜園や果樹には防鳥ネットをかける方法が使えます。農林水産省の資料では、ヒヨドリやムクドリ向けの目合いとして30mm程度が示されています。ベランダに取り付ける場合は、鳥が入り込む隙間を残さないように設置してください。ネットが緩んでいると鳥が絡むおそれもあるため、設置後も定期的な確認が必要です。

ベランダや玄関まわりに使えるスプレータイプの鳥よけグッズについては鳥よけスプレーの選び方と使い方【場所別・種類別】もあわせて参考にしてください。

鳥が止まる場所を減らす

手すりや室外機の上など、よく止まる場所を確認します。市販の防鳥ワイヤーやネットを使い、止まりにくい状態にするとよいでしょう。置くだけの鳥よけグッズは、鳥が慣れると反応しなくなる場合があります。設置場所をこまめに変えるなど、状況に合わせた工夫が欠かせません。

対策するときは巣や卵に注意する

巣を見つけると、すぐに撤去したくなりますよね。

ただし、卵やヒナがいる野鳥の巣は自由に撤去できません。ムクドリとヒヨドリは鳥獣保護管理法(参考:環境省)の対象です。捕獲できる期間や場所・方法には法律による定めがあり、卵やヒナがいる巣を許可なく撤去すると法律に触れる可能性があります。

巣立ったあとの空の巣であれば、中身を確認してから撤去できます。判断できない場合は巣に触れず、自治体や鳥害対策業者へ相談しましょう。

業者へ相談したほうがよいケース

自分で何度も対策しても戻ってくると、どうすればよいか困ってしまいますよね。

次のような状況では、専門業者に現地を見てもらうと安心です。

業者は鳥の種類と侵入口を確認し、追い払いだけでなく再侵入の対策まで提案してくれます。清掃・消毒まで対応できるかは、依頼前に確認しておくと安心です。見積もり時は作業内容と再発時の保証範囲も確認してください。どの業者が自分のエリアに対応しているかは、害獣駆除おすすめ業者の比較記事で確認できます。

まとめ

ムクドリとヒヨドリは、くちばし・頬の色・鳴き声で見分けられます。ムクドリはオレンジ色のくちばしと脚、ヒヨドリは黒いくちばしと赤茶色の頬が特徴です。

ムクドリは群れによるフンや騒音、ヒヨドリは果樹や野菜への食害が主な問題です。軽い被害なら、エサを片づけたり防鳥ネットを設置したりして対処できます。

巣や卵・ヒナがある場合は自己判断で撤去しないでください。高所の巣・大量飛来・屋内侵入があるなら、無理をせず専門業者へ相談しましょう。


鳩110番